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オーディオインターフェース 定番

レコーディング入門:オーディオインターフェイスの選び方


録音環境をDAWにする事で、必ずといって良いほど付きまとってくるのがオーディオインターフェースです。(以下オーディオIF)

 

オーディオIFはオーディオ信号(エフェクターやマイク、CDなど)をパソコンで処理できるように信号を変換する役割があります。いわゆるオーディオとパソコンの仲介役の機器の事を言います。

オーディオIFはピンキリで性能、音質はおおよそ値段に比例しています。(もちろん好みもありますが)

ちなみにPCに付属しているマイク穴もオーディオIFの一種です。ではなぜ、高性能なオーディオIFが必要なのか?

 

・処理能力の違い

レイテンシという応答速度があります。例えばギターを例にすると、
1.ギターを弾く
2.パソコン用信号(デジタル信号)に変換される。
3.パソコン内部で読み取る
4.音がなる

このような流れでスピーカーから音が出てきます。どうしてもほんのわずか(体感できるかできないか程の)遅れはでてしまいますが、パソコン付属のマイク穴などは性能が悪いため、一瞬遅れて音がなります。このレイテンシの遅れを無くそうというのが購入する必要性につながります。

 

・音質の違い

音質にも差がでてきます。もちろん高音質で好きな音で録音したいと思いますので、音質がなるべく良い物が必要になってきます。

 

・入出力数や形状の違い

パソコンマイクは1個だけですが、オーディオIFには複数個あります。8chだの、16chというチャンネル数がある場合はスタジオで高音質に一発録音ができたりします。また、XLRケーブルが繋げることができたり、様々なケーブルの規格に対応するため、やはり必要性があります。


ここではさらに深く、オーディオインターフェースを購入する際のポイントを探っていきます。

 

■選ぶポイント その1!インプット数

まずはどういう用途でオーディオIFを使うかを明確にすることです。。それによって何チャンネル必要かを決めなくてはいけません。
例えば、リズムは打ち込み、ギター、歌は自分で録音・・・という場合にはインプット数は2chあれば十分といえます。

 

スタジオでマイク一杯立ててドラムレコーディングや練習一発録音等を考えると、最低8chは欲しいところです。

 

■選ぶポント その2!インプット穴の形状

マイク用のキャノンケーブルが挿すことができるか?キャノンケーブルは何chまで挿せるか?コンデンサーマイクは使えるのか?等、いろいろ不都合がでてくる場合があります。

オーディオIFのインプットジャックにはどんなタイプのケーブルが接続できるのか?を気にしましょう。

コンデンサマイクが使えて、キャノンもフォンも両方使えるInputジャックがあるものが理想です。

 

■選ぶポイント その3!サンプリングレート

オーディオIFの性能を見てみるとサンプリングレート数 192k / 24bit とかって書いてあります。

コレは音質に結構関わってくるところです。音の波形はアナログで、入力時にデジタル変換しなければいけません。

アナログからデジタルに変換をするときに、音の波形を方眼紙に当てはめます。波形に近い点をとって数値化する事を行っています。

この方眼紙の横方向の精度が Hz(ヘルツ) で音の高さ低さを、縦方向がbit(ビット)で音の振れ幅(大きさ)が表現されており、この精度がサンプリングレートと呼ばれています。

マス目が細かければ細かいほど点が多くなりますので、原音に近い状態で変換できます。マス目が荒ければ、近い点を探してとっていきますので、いわゆる音の劣化につながります。


 

ちなみにCDのサンプリングレートは 44.1kHz 16bitです。コレをグラフ化すると、
一秒間の波形を441000(44.1kHz)
個の点をとり、音の大きさを65536(16bit = 2の16乗)段階の精度で表現する事で、アナログの音をデジタル化しています。

 

なぜ44.1kHzかというと、人間の耳で聞き取れる音は、20Hz縲鰀20000Hzです。音を波形にすると、上下の波になります。上側の波、下側の波をそれぞれ20000Hzまで記録するには倍の40000Hz分のマスが必要になります。若干の余裕を持たせたのと、CD化されたときに他の規格とあわせた等の理由で44.1kHzという数字が一般的になっています。

 

44.1kHzあれば十分ではありますが、録音して編集していると多少なりとも劣化してしまいます。この劣化を補うために上位のサンプリングレートがサポートされています。

 

最終的に44.1kHzにしないとCDプレーヤーで再生ができないので、サンプリングレートを落としますが、高いサンプリングレートで録音して編集して最後に落とし込むのと、最初からCDと同じサンプリングレートで録音し編集するのとでは、完成したときの仕上がりが変わってきます。劣化を少なくできる、高いサンプリングレートでの作業が良いとされています。

オーディオIFでは、44.1kHz、48kHz、88.2kHz、96kHz、192kHzなど様々なサンプリングレート数と16bit / 24bit  等の量子化ビットのサポートされた機材があります。

オーディオインターフェースがどのサンプリングレートにサポートしているか、良く確認してから購入することをオススメします。

 

■個人的なオススメ

Input関係、サンプリングレートを考慮したら、あとはメーカー特有のクセやら使っている素材の良し悪し等にもよってきます。ここからはどうしても値段に比例してしまう傾向があると思います。個人的なオススメのオーディオインターフェースをご紹介。

 

画像 品物 見た感じの感想
 STEINBERG ( スタインバーグ ) / UR22 STEINBERG ( スタインバーグ ) / UR22 24bit/192 kHz対応のオーディオI/F。安価で、Cubase AI7(ダウンロード)がついてきます。
Chは2chですが、キャノン/シールド両方が使えます。Outputはシールドタイプ。
必要な機能をきちんとした性能でシンプルに実装しているように感じます。
安価でシンプル、高音質とビギナーさんには良い品ではないでしょうか。

 



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